古美術の中でも、考古は格別。
翡翠製だったらとても手が出ないですが、「緑っぽい石」製なので(笑)
八戸辺りの出土との伝承がある、縄文時代の勾玉です。
胎児を思わせるフォルム、大きな頭、穴の位置や大きさなど、後の弥生時代・古墳時代の勾玉とは一線を画しています!
この勾玉は、穴の大きさに目がいきます。
手で触りまくっていると、加工の軌跡を感じることができます。
まっすぐな部分、エッジの立っている部分、滑らかな部分。
むちゃくちゃ頑張って縄文人が作ったものです。
規格化が進んでおらず、呪術的な雰囲気を感じられるのが、縄文の魅力だと思います。
土器、土偶、特殊な石器など、すべてに共通しています。
岡本太郎さんの心を掴んで話さなかったのは、そういうところです。
縄文人の感覚を現代に復活させることが出来たら、すごいことになるのに・・・
縄文の扉は、なかなか開かないです。