Mr.∅の数学と古美術

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2連の金環(珍品)

銅の芯に金箔を張付けた2連の金環です。

 

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金環は、後期の古墳からよく出土します。

古墳後期と言えば、6世紀前半、500年代ですから、いまから1500年くらい前です。

 

金環には

・金製(金無垢)

銅芯金張

・鍍金(金銅)

 「金へのあこがれ」

 https://www.phi-math.com/entry/2019/11/20/002606

に書いた、全パターンがあります。他にも

・銅芯銀張

銅芯銀張に鍍金

があります。

 

本品のように2連のものは少ないようです。

棒状の銅材をペンチのような工具で曲げて作ると考えられていて、環の切れ目の手前あたりで屈曲しています。

頑張って曲げる時に、ぐいっと力がかかるからだと言われています。

 

このような立体構造を鋳型で作るのは難しいのです。

そういうときは、失蝋法(ロストワックス)という手法を用いるのですが、そんな話は、また別の機会に。