Mr.∅の数学と古美術

数学講師が語る数学と古美術、「数学語」・「数学的文法」で日本の数学教育を変えたい!

キレイに作られたモノが朽ち果てていく途中にだけ見せる美しさ191207

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2000年前の中国、漢の時代に作られた漆器。

耳坏。

 

木地は朽ち果て、コーティングされた漆によってのみ、ギリギリ形を保っています。

その漆には、金や朱で描かれた模様が残っています。

内側の朱漆の部分は、グニャグニャと捩れてはいるものの、そこにも金や黒で描かれた模様が残っています。

漆黒であったはずの表面が、緑とも茶色とも言えるような、えも言われぬ色合いに変化しているもの見逃せないところ。

作られた当時の美しさを辛うじて感じさせつつ、2000年の経年変化、朽ち果てる寸前に見せる独特の美しさ。

まさに“廃れの美”。

 

塗料としての漆のポテンシャルの高さには、驚愕するしかありません。