共通テストの記述式の出題が見送りになる見込み.
採点スケジュール的にも,採点制度的にも,不完全なところがあって,それをマスコミを使って世の中に広げた人たちの勝利と言えるのでしょう.
しかし,それを伝えるニュースでは,
2つの柱「英語民間試験の活用」「記述式問題の導入」の
見送りで,大学入試改革は振り出しに戻る
といった誤ったことを言っているようです.
マーク式だからセンター試験と変わらないでしょ?
としか思えないのでしょうね.
問題を見たことのない人たち,ちゃんと解いていない人たち,全教科の問題に目を通していない人たちには.
発音,アクセント,文法が出題されない英語
知識ゼロでもその場の読解で解ける社会
不要な会話文,長文を読むことを強いられる数学
・・・
直接生徒に向き合う教える人たちの中にも
今までの形式のマイナーチェンジくらいでしょ?
出題傾向の変化を見て対策すればよいだけ
と思っている人も・・・
英語民間試験と記述式導入なんて,改革のほんの一部なのに・・・
「今まで通り」から抜けられない大人の犠牲になるのは,高校生.
解法ベースの暗記学習では対応困難で,高校生の負担は倍増します.
このままでは,教育格差が広がる未来が容易に想像できるのです.
そうとはならず,改革の当初の意図通り,
【知識・技能】
【思考・判断・表現力】
【学びに向かう姿勢】
のバランスのとれた教育が実現されることを,強く願っています.