毎年,正倉院展の会場となる奈良国立博物館.
その中に「なら仏像館」があり,その奥の方に「青銅器館」があります.
人や鳥が支える青銅製の博山炉.
何ともユーモラス(笑)
これが今から2000年くらい前のもの.
※青銅器館では,古美術商の坂本五郎さん(「不言堂」の初代社長)が寄贈した中国古代の青銅器(380余点!)が展示されています。
今年の10月8日から,青銅器館だけ撮影可能になったそうです!
青銅器館のメインは,下の写真「鳳凰文卣(ほうおうもんゆう)」
鳳凰の模様がある卣.
卣とは,取っ手のある容器で,酒を入れていたそう.
いまから3000年以上前の殷(いん・商とも言う)〜西周の時代のものです.
ちなみに殷は「酒池肉林」という言葉の語源となる王様の居た時代.
お酒は神への捧げものとしても重要なものだったようです.
いま買うなら,ン十億円くらいだと思います(笑)
卣の背後に小さく写るのは,“This is 青銅器”とも言える「爵(しゃく)」.
これは酒を温める器.
奈良博には,底が平らなタイプの爵もあります!
古い型で,3500年以上前(二里岡期)のもの!
とっても珍しいです.