古美術の楽しみの1つ,それは,過去の痕跡が見つかること.
作られた当時の姿と,現在の姿は,大きく違っています.
800年ほど前の不動明王のお顔にある赤色塗料(朱?)の痕跡も発見しました.
こちらは,真っ黒(実際には濃い茶)になった出土銅製品から発見した,鍍金(メッキ)の痕跡.
1400年くらい前の,中国のものです.
技術が上がってきて,薄く鍍金できるようになった時代だろうと思います.
そのために,金が少し残っているすぐ側が,まるっきり銅になります.
(鍍金が厚いと,残り方も違ってきます)
中国でも日本でも,金へのあこがれは強かったようです.