短刀の茎(柄の中に収まっている部分)です.
700年ほどの時を経過して,このような黒錆が覆ってくれるのですね.
100年とか200年とか,それくらいでは,まだまだピカピカに光っているものもあります.
拵(こしらえ・外装のこと)を作り替えるときには,目釘穴(竹製の1センチほどの細い棒が刺さる穴,柄にある穴の位置と揃えてあり,これで刀を柄に固定する)を作り直すことがあります.
4回ほど穴を穿ったようです.そのうち1つは,(おそらく)鉛で埋めてあります.
古い時代はタガネでコツコツ
新しくなると,ロクロを使って正確な円の穴をあけるように
境目は室町時代くらいだそう.
古い時代の穴には,“雅味がある”なんて言いますね.
対称性も,過ぎたるは面白みの無さにつながる,ということです.