どうしても,好きなものって,ありますか?
私は,「数学」と「古美術」です.
今回は古美術のルーツについて.
特に出土品が好きなのですが,その理由として考えられることが2つあります.
小学生のころ,夏休みはよく山に入っていました.
ある場所で縄文土器の破片が出るというのを聞いて,掘りに行っていたんです.
小さな破片がほとんどでしたが,たまに大きいものがあったり,破片同士がちょうど接合したり,小さな感動がありました.
その経験は,いまでも生きているのではないかと思っています.
もう一つは,近所のおっちゃん.
同じ山には古墳がありました.
小さな前方後円墳で,竪穴式の石室もありました.
そのおっちゃん,古墳の調査前にそこに忍び込んで,石棺の中なら銅鏡を持ち帰っていました!
なんと,名高い三角縁神獣鏡!
それを見せてもらったときの驚きは,すごかったです.
大人になって・・・
そういうものを買えることを知りました.
ちゃんとした形の縄文土器も,古墳時代の青銅器も.
理系として育ってきた私,鉄という物質の面白みがたくさん詰まった日本刀との出会いも大きな転機でした.
最初に出会った店は,今思うと,あんまり良いところではなかったですけど.
色々あってちょっと恨んでいましたけど,こっちの世界への扉であったことは間違いないので,すべて水に流そうという心境になってきました.
人にはなかなか理解されずとも,少なからずのお金が必要になろうとも,好きなものはしょうがない!
買いたくなると盲目的になってしまうところだけは改善しようと思っています(笑)
大したものは紹介できないですが,好きなものをちょこちょこ出していこうと思いますので,今後ともよろしくお願いします.