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縄文勾玉 on 埴輪残欠 埴輪と土偶の違い,ご存知ですか?

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埴輪と土偶.

日本の古代の土で作られた人形.

区別が付いていない人も,けっこう居ます.

2つの違いを簡単に説明できると,博物館でヒーローになれます(笑)

みなさん,ヒーローになりましょう.

 

土偶

稲作が始まる弥生時代(過去記事では,「縄文勾玉 on 弥生土器」というのを書いています)よりももっと前,狩猟・採集で生活していたとされる縄文時代に作られたものです.

派手派手な縄文土器を見たこともあると思います.

宇宙のエネルギーのようなものを形にしていた時代で,土偶にもその要素があります.

土偶は,宇宙人のような土人形で,儀式などにも使われていたと考えられますが,詳細はもちろん不明です.

縄文時代のアニミズム的な要素が集約されたものが,土偶です.

1万年以上続いた縄文時代ですから,本当に多種多様な土偶が作られています.

呪術的な雰囲気をビシビシ放っていますが,丁寧に作られたものと粗悪なものの差が歴然です.

数年前,イギリスの古美術オークション,サザビーズで,土偶が約2億円で落札されたことは記憶に新しいです.

以後,「縄文」がちょっとしたブームになっています.

 

埴輪

弥生時代に卑弥呼が現れ,日本は徐々に統一されていきます.

大和朝廷が出来た時代から聖徳太子の時代くらいまでが,古墳時代.

丸いもの,四角いもの,鍵穴の形の前方後円墳など,天皇から地方の有力者まで,色んな人のお墓(古墳)が作られました.

銅鏡や勾玉,石製の腕輪,甲冑に刀剣,馬具など,様々なものが一緒に埋められました.

その古墳の山肌は,人や動物,様々な道具等をかたどった,ベージュっぽい色の焼き物で覆われていました.

それが埴輪です.

埴輪とは,古墳時代の墓守です.

古墳時代の焼き物は,朝鮮半島由来の須恵器(すえき)と弥生土器の流れを汲む土師器(はじき)があります.

埴輪は,土師器の系統です.

須恵器はグレーっぽい色ですごく硬いですが,土師器はベージュ調でふんわりとした感じです.

造形をしやすかったのでしょうね.

 

 

ということで,縄文勾玉を埴輪残欠の上に置いて写真を撮ってみました.

色の対比があって,なかなか面白いかなと思っています.

これからも勾玉くんに,色んなものの上に乗ってもらおうと思います!

 

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