アニミズム(呪術的オーラ)がビシビシ伝わってくる「縄文時代」
と
多様な副葬品に魅了される「古墳時代」
の間にあって,
なんだか地味な「弥生時代」
という印象ですが・・・
青銅器が輸入されて,国産化された時代(材料は輸入か?).
銅剣(どうけん),銅矛(どうほこ),銅戈(どうか)といった武器型のもの,
銅鐸(どうたく)という釣鐘型のもの
実用的なものから,変化して,巨大化して,派手になります.
が,作りは手抜きで,雑になっていくという同じ変化をします.
最終形態の弥生時代青銅器は,使い物にはならないサイズ感から,儀式に使われた祭器と見なされるわけです.
それと,銅鏡.
卑弥呼の鏡としても有名な,三角縁神獣鏡.
中国の漢の時代のもの.
金印に書かれている「漢委奴国王」の「漢の国」が支配した時代の中国のものです.
さらに,同時期に鉄器も入ってくる.
持ち手の先に輪っかの付いた素環頭大刀など.
その後,鉄製品の製造法も日本で独自の進化を遂げ,日本刀につながっていきます.
そんなこんなで,大きな変化が起きたのが弥生時代.
占いにもとづく「権力」の体制が整い,大陸との交流による文明開化.
そんな時代です.
縄文土器のような奇抜なデザインはないですが,シャープでモダンなデザインが生まれたのが弥生時代.
写真の弥生土器からもそんな雰囲気が伝わってきませんか?
白っぽい土に,朱などを塗って,赤く彩っていたのです.
残欠ではありますが,弥生オーラを感じることができます.
実は,裏から見たら面白いので,またそんな写真も紹介しようと思います.