Mr.∅の数学と古美術

数学講師が語る数学と古美術、「数学語」・「数学的文法」で日本の数学教育を変えたい!

なんと驚き!! 4つ目の曜変天目

曜変天目.

世界に3つしかない茶碗.

黒い茶碗の中に宇宙が広がる,とっても,とっても美しい茶碗です. 

 

中国の南宋時代(1127~1279)に福建省・建窯で作られたものですが,

それらはすべて日本にあります.

 

藤田美術館,静嘉堂文庫、 大徳寺龍光院にあります.

しかも,3つとも国宝.

時価10億円をこえるとか!?

 

真似して作っているものもありますね.

全然違いますけど(笑) 

 

その4つ目とも言えるものが,本日のNHKの番組で取り上げられていました!

 

www4.nhk.or.jp

 

※数年前,テレビ東京の「なんでも鑑定団」に自称“曜変天目”が登場!

 鑑定士は「本物」と言ったようで,物議を醸しました.

 いま,あれを本物と思っている人はいないハズ.

 

曜変天目は,室町時代くらいからその珍しさは知られていて,黒い茶碗の中に宇宙があると形容されます.

天目茶碗というのは,真っ黒な釉薬をかけられたもの.

曜変天目は,その真っ黒な中に,丸い輪っか状の模様があって,それを瑠璃,濃い青,薄い青が縁取っています.

光に当たるといろんな色が現れます.

 

実際に青い色がついているわけではなく,「構造色」なんです!

透明なCDが光を反射して色んな色を発するのと同じ原理です.

気泡などの配置によって,偶然できるものなのでしょう.

 

他にも珍しい模様の「油滴天目」なども有名です.

(小さな輪っか模様で,青っぽい色は見えず,白や銀色っぽい感じ)

 

 

ちなみに昨年は,3つの曜変天目が同時期に展覧会に出品され,話題になりました.

同時期,曜変天目の特集雑誌も出ました.

 

 

ここに「4個目の曜変天目が現れるかも」と,大阪市立東洋陶磁美術館の館長・出川さんが書かれているのが興味深いです.

その出川さんがこの番組で解説されていたのが面白かった!! 

 

※芸人の出川哲郎さんと同姓同名! 

 阪大の基礎工学部から文学部に移ったという経歴をお持ちの,

 ちょっと変わった先生です.

 

出川さんが曜変天目について書かれた記事があるので,リンクを貼っておきます.

 

https://www.jstage.jst.go.jp/article/kakyoshi/64/6/64_296/_pdf

 

箱,裂,・・・色んな面からみて,「4つ目の曜変天目」と言えるような印象でした.

しかし・・・

決定までは至らなかったようです.

曜変天目研究の第一人者,同じ東洋陶磁の小林さんも出演されていましたが,慎重に判断なさったのだろうと思います.

今後が楽しみですね! 

 

4月からの東洋陶磁の展覧会は

  特別展「天目―中国黒釉の美」

 

www.moco.or.jp

 

ここに4つ目も並べてくれたらよいのにな,と思っています.

 

※そういえば,同時期のペルシャ陶器にも曜変天目に通じる「瑠璃色」が

 現れるという記事を以前に書いていました.

  ↓ ↓ ↓

www.phi-math.com