Mr.∅の数学と古美術

数学講師が語る数学と古美術、「数学語」・「数学的文法」で日本の数学教育を変えたい!

土偶と埴輪、ごっちゃになっている人、居ませんか?

ちょっと前、埴輪のことを色々と調べていました。

とあるお店で素敵な埴輪を見かけ、関連することを調べていたから。

いまは、土偶に興味が移っています(何回目の土偶ブーム?)。

やっぱり土偶の方が好きかな、と思っています。

 

で、私の下手な絵ですが、埴輪&土偶の識別クイズです。

 

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 それぞれ、土偶か埴輪か、識別してみてください。

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 ①遮光器

 ②踊る人

 ③ビーナス

 ④ミミズク

 ⑤挂甲(けいこう)をつけた武人

 ⑥ハート形

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絵が下手すぎでスミマセン・・・

(レプリカとかたくさん売ってます)

 

正解は

 土偶=①③④⑥

 埴輪=②⑤

何となく違いは分かりますか?

 

踊る人の埴輪は有名ですが、埴輪の顔として多いのは武人の方です。

土偶はとっても長い間作られていて、色んな種類があります。すべてが同じ意味をもって作られているのかどうかも分からないです。

 

いずれも、手作り。

粘土を成型して、焼いて作ります。

特に埴輪は、中身が詰まっておらず、筒状になっています。

土偶は、中身が詰まった粘土の塊のもの、中空のものの両方があります。埴輪の方が高温で焼かれていて、厚さがあります。

古い時代でも、上手な人と下手な人がいたようで、各作品のレベル差は一目瞭然です。

埴輪は工場製。

土偶はそうではなさそうです。

憧れのすごいキレイな土偶があって、明らかにそれをまねて作った、へたっぴな土偶もあります。

(アソシエイトは、著作権をきにせず写真を貼れるから、助かる!) 

 

引き続き、二択問題です。

 

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(1)土偶と埴輪、どっちが古い?

(2)お墓に並んでいたのは、どっち?

(3)呪術的な意味があると考えられ、妊婦(や赤ちゃん)などをかたどっていそうなのは?

(4)人物以外に、動物や家、道具など多種多様にあるのは?

(5)縄目模様やグルグル渦巻きなど、派手なのは?

(6)規格があったのではないかというくらい作りがシンプルなのは?

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 (1)土偶

土偶は縄文時代、3000年以上前、稲作が始まる(弥生時代)よりも前の、狩猟・採集がメインの時代。部族間の争いも少なかったようです。

弥生時代になると、農作によって貧富の差が生まれたようです。

有力者が大きなお墓を作るようになり、それが発展して、古墳となります。

 

(2)埴輪

古墳に並んでいたのが、埴輪です。

生前の様子を再現していたとも、お葬式の儀式を表しているとも言われます。

中国には殉死の風習があったと言います。

偉い人が死んだら、多くの人に一緒に死んでもらい、寂しくないようにするような風習と思っていたら良いと思います。

それはダメだろう、と人形を作って埋めるようになりました。

秦の始皇帝の兵馬俑が有名です。

 俑=墓場に埋葬された人形(主に中国)

埴輪にも同じような意味がある可能性もありますが、どうもそうではないようです。

ごめんなさい、これ以上の詳しいことは分からないです。

 

(3)土偶

縄文時代の産業は、狩猟採取ですから、自然に左右されます。

万物に神が宿っているという信仰(アニミズム)の時代です。

神への祈りや、あるいはお守り、身代わり、などそういうことに使われたのではないかとされています。

意図的に壊されたように見えるものが多いため、そういう儀式があったのだろうと考えられるわけです。

私個人としては、土偶を見ていると、妊婦と言うより赤ちゃんに見えるな、と思っています。

縄文時代の土製の動物などもあります。

イノシシや猿、クマなど。

でも数は少ないようです。

 

(4)埴輪

生前の様子や葬式の儀式をかたどっているので、色んな埴輪があります。

人物埴輪よりも前に、道具の埴輪が出てきたようです。

甲冑とか、刀の埴輪もあります。

ニワトリも居ますし、鹿や犬もいます。

 

(5)土偶

縄文土器と同じような模様が表面に付けられています。

入れ墨の風習があったのではないかと考えられていますから、そういう意味もあるのかも知れません。

それぞれの模様には意味があって目的に合わせて作り分けていたのかもしれません。

でも縄文語が読み取れない現代人には、識別不可能なのです。

 

(6)埴輪

巨大な古墳の表面を埋めるための人形ですから、かなり大量に作られています。

決まった作り方の単純作業で大量生産しています。

凝った作りは不可能です。

きっと納期もあったのでしょう。

それでも、上手・下手は一目瞭然です。

ヘラでくりぬいて目・口を作り、粘土の塊を貼り付けて鼻を作るときも、やはりセンスの差が現れています。

美しい顔のものもあれば、なんじゃこりゃ、という顔をしているものもあります。

 

ということで、土偶と埴輪の違いを、クイズベースで説明してみました。

 

意味が分からないし、造形の自由度があって楽しいので、私は土偶の方が好きです。

1万年間作られているわけですから、変なものがたくさんあります。

言葉を使わず古代人とコミュニケーションしている気分になれます。

たぶん、土偶の方が人気があって、解説本もたくさんあります。

 

興味をもっていただけたら、土偶・埴輪、はじめませんか(笑)

いちおう紹介。

 

表紙写真を見ているだけでも面白い!

(写真の面白いものをピックアップしたので、持っていない本もあります)