Mr.∅の数学と古美術

数学講師が語る数学と古美術、「数学語」・「数学的文法」で日本の数学教育を変えたい!

大学入学共通テストは受験生をウンザリさせるためのものではないか?

センター試験が無くなったのはご存じですか?

コロナの濃厚接触者が受験できるようになったというニュースもありましたし,少しは浸透してきたかな,という感じでしょうか.

mainichi.jp


ちなみに,「推薦入試」や「AO入試」が無くなったこともご存じですか?
それぞれ,

 学校推薦型選抜

 総合型選抜

と名前が変わったんです.
旧称で呼ぶ人も多いですし,大学が旧称で説明していることもあって,まだまだ浸透していない感じではあります.
ちなみに,これまでの主流である入試は,「一般選抜」と呼ばれることになりました.

入試改革の1つの方向性として,学校推薦型・総合型の充実があります.

・国公立大でも,入学者に占めるこれらの型の受験者を増やしたい

・一部の私立で実質的な無試験入学・学力不問の入試となっているAO入試の改革

・通常の学校型の学力ではなく総合的な人間力を多様に評価する

ということですかね.

推薦・総合では,志望理由書や高校時代の活動実績をまとめたものを提出して大学に評価してもらうことになります.
偏差値ではなく,大学と学生のマッチングを重視したいという素敵な発想だと思いませんか?

でも,日本には,塾・予備校という教育を食い物にする業界があるのです.
大人が作った対策マニュアルを覚え,みんなが同じことをやって,同じ土俵で戦う文化です.
これを「公平性」と呼ぶのです.笑ってしまいますが・・・
だから,

 「情報がないから不安だ」

と,塾・予備校が主張するんです.

 「高校生が可哀そうじゃないか(商売あがったりじゃないか)」

と.
お客さんには

 「やれることは全部やっておきましょう!」

と商売上手にやっていると思いますけど.

活動実績を作るためにボランティアを斡旋する塾もあるようですし,ひどいところは,ボランティアの勧誘と見せかけた「宗教勧誘」もあるみたいです.

本当に気を付けてください!

不安に付け込むのは常套手段ですから.
そもそも「藁をもすがる」のは考えものです.
だって,推薦・総合型って,そういう自分の将来のビジョンが明確で,それに向かって頑張っていて,その大学に合う人をマッチングするためのものなんですから!
すがるという時点で,間違ってますよ!
言い方は悪いですが,

 「そんな人,大学に行く必要はない」

となってしまいます.
(書き方がきついですね,すみません,演出としてお許しください)

では,どうなるか?

 結局,一般選抜が主流のままで何も変わらないのではないか?

と思いませんか?
でもね・・・

共通テストが難しいんです!!
問題量が多いんです!!

ウンザリするくらいに.

最上位の高校生はむしろ易しくなったと感じていますが,全国偏差値60以下くらいだとこれまでのセンター試験よりもずっと負担増になります!

 共通テストでウンザリさせて,
 推薦・総合に誘導しようとしているのではないか?

というのが,最近の私の考えたことです.

長々と書きましたが,いかがでしょう?
大学入試改革の1つの側面ではないかと思います.
参考になれば幸いです.

※最近出たこの本は,入試改革の背景,海外の状況がまとまっていて面白いものだと思います. 

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